コロナ禍が続く現代、体ははもちろん心も不調になる方が多くなったのではないでしょうか。一社会人として健康管理は大切な仕事の一つです。体や心から出る不調のサインを無視し続けると、将来的に病気のリスクへつながる恐れがあり、心身の状態だけでなく、仕事のパフォーマンスにも大きく関係します。
今回は、健康管理と仕事の質の関係性や、仕事の質を上げることに重点を置いた健康管理術を紹介していきたいと思います。心身ともに健康な状態でよい仕事を続けていくために、健康管理を生活に取り入れるためのポイントも押さえていただければと思います。
仕事と健康
仕事と健康は密接に関連しており、健康な状態で働くことは個人の幸福感や生産性に直結します。以下に、仕事と健康の関係についていくつかのポイントをお伝えします。
ストレス管理
長時間の労働や高い仕事の要求はストレスを引き起こす可能性があります。慢性的なストレスは体や心の健康に悪影響を与えるため、ストレスを管理することが重要です。適切な休息やリラクゼーションの時間を確保し、ストレスを軽減するための適切な対策を取ることが重要です。
妥当な労働時間
長時間の労働や過重な労働は、体力や精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性があります。労働時間の適切な管理と働き方の改善は、健康を維持するために重要です。適切な休暇や休日を取得し、労働時間や仕事負荷を適度に調整することが必要です。
健康促進の取り組み
企業や組織は、従業員の健康を促進するための取り組みを行うことが重要です。健康診断や予防接種の提供、適切な健康情報の提供、運動や栄養プログラムの実施などが含まれます。また、職場の環境や労働条件を改善し、従業員の健康と安全を保護することも重要です。
ワークライフバランス
仕事とプライベートのバランスを取ることも、健康を維持するために重要です。適切な休息やレクリエーションの時間を確保し、家族や友人との時間を大切にすることが必要です。ワークライフバランスを実現するためには、時間管理や優先順位の設定などが重要です。
健康意識の向上
個人としても、自己の健康に対する意識を高めることが重要です。適切な栄養摂取や適度な運動、十分な睡眠の確保、ストレス管理の方法を学ぶなど、健康な生活習慣を心がけることが大切です。
仕事と健康は相互に影響し合うため、健康な状態を保ちながら仕事に取り組むことは重要です。個人と組織の両方が健康促進に取り組むことで、より生産的で満足度の高い職場環境を実現することができます。
健康管理と仕事への影響
心身の状態が良くない状況で業務を行うと、集中力や判断力が落ち、生産性が低下します。生産性を向上させるためには、十分な睡眠・栄養をとる等、適切な健康管理を行うことが大切になってきます。
そもそも、デスクワークや肉体労働などの業務内容を問わず、心身ともに健康な状態でなければ仕事はできません。残業などで毎日少しずつでも疲れが溜まると、仕事の能力を十分に発揮できない状態が生まれたり、免疫力が下がり、風邪や病気などの原因にもなります。また、健康管理は体調を整えるとともに、病気のリスクを減らせる点がメリットで、体調への不安がなくなれば、内面的にもポジティブになり、モチベーションの向上・ストレスの減少という効果も得られると思います。そして、仕事のパフォーマンスを上げるためには、常に体調を万全な状態に保つことがもっとも大切です。今すぐできる健康管理術には、下記のようなものがあげられます。
十分に睡眠をとる | 十分な睡眠をとることで、体と心の疲労に加え、仕事に必要な集中力を回復させることができます。 |
必要な栄養を摂る | 栄養バランスは、脳の疲れやすさにも影響を及ぼし、 バランスのよい食事を続けると不調に悩まされず仕事に向かうことができるでしょう。 |
適度な運動をする | 適度な運動はストレスを解消し、心の疲労回復にも役立ちます。 |
ストレスを発散する | 法定調書合計票の作成・提出/給与支払い報告書の作成・提出 |
仕事のパフォーマンスをあげる健康管理術
どんなに仕事が忙しくても、健康管理術を意識することで、心身の健康を保ちつつ業務に取り組めるようになると思います。ここでは、前述で紹介した4選を詳しく紹介していきたいと思います。
【睡眠編】
「十分に睡眠をとる」ことが大切であるとわかってていても、ゆっくり時間を確保できない人もいるでしょう。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針2014」によると、成人の標準的な睡眠時間は6~8時間としています。しかし、必要な睡眠時間は性別や年齢によって大きく異なり、6~8時間が最適な睡眠時間だとする科学的な根拠はなく、厚生労働省の指針では、日中に困るほどの眠気を感じなければ問題ないとされています。そのため、自分にとって最適な睡眠時間を知り、毎日の生活リズムを整えることが重要になってきます。
寝付きが悪く睡眠不足で悩んでいる人は、下記の方法を試してみてはいかがでしょうか。
①PCやスマートフォンからは、睡眠を妨げるブルーライトが出ているため、就寝の30分前までには、PC・スマートフォンの使用を終了しましょう。
②カフェインは覚醒作用があるため、コーヒーや紅茶などは15時前までの摂取に控えてみましょう。
③夕食は寝る3時間前までに済ませ、なるべく胃に負担のかからないメニューを選びましょう。
【食事編】
毎日の食事による健康管理も、仕事のパフォーマンスに直結します。健康な体づくりのためには、体に必要な栄養素をバランスよく摂ることが必要で、1日に必要な食事のカロリーは、2200±200calが基本とされています。カロリーの適量を目安に、主食・副菜・主菜の量を決め、さらに乳製品や果物も加えた食事が理想です。年齢や性別、1日の活動量によって必要なエネルギー量は変化するため、それぞれの状況に応じて食事量を調整し、栄養バランスの整った食事をとりましょう。
【運動編】
適度な運動は、気分転換やストレス発散となります。運動不足は筋肉が衰え、消費エネルギーが減少する恐れがあり、肥満や高血圧・糖尿病などの生活習慣病の原因になりかねません。厚生労働省による「健康づくりのための身体活動基準2013(概要)」では、今より少しでも運動時間を増やすことが各世代共通の方向性として示されています。さらに、今より10分多く体を動かすことで健康寿命を延ばす「プラス10」という身体活動指針も定められており、朝の出勤前にウォーキングやランニング、日中はオフィスから少し離れたところに歩いてランチにいくなど、休憩時間にストレッチしたり、仕事中でもこまめに体を動かすことが健康管理におけるポイントです。
また、運動は主に「ストレッチ」「筋力トレーニング」「有酸素運動」の3つに分けられます。手軽にできる運動は、テレビを見ながらヨガやストレッチを5~10分間行ったり、自転車・徒歩による通勤、バスや電車の駅を一駅歩く、信号待ちにヒールアップ運動をする等がおすすめです。仕事に支障の出ない範囲で、自身ができる運動を日常生活に意識的に取り入れましょう。
【メンタルヘルス編】
体だけでなく、心の健康を整えることも、社会人による健康管理の一環です。心の健康が不調であれば、仕事のパフォーマンスを向上させることはできません。
厚生労働省の「労働安全衛生調査(実態調査)」によると、約6割の従業員が「仕事に対して強いストレスを感じている」と回答しています。職場におけるストレスの原因は、「仕事の質・量」がもっとも多く、その次に「仕事の失敗、責任の発生」「対人関係」でした。職場で強いストレスが長期間続く状態は、うつ病などの精神疾患を引き起こしかねません。最悪のケースでは命を脅かす可能性もあることから、メンタルヘルスケアの重要性は無視できないでしょう。
厚生労働省では、セルフケア・ラインケア・企業全体によるケア・企業外の支援によるケアと4つのメンタルヘルスケアに分けています。このうち、企業全体によるケアや、企業外の支援によるケアは、会社の規模により実現が難しい場合が多く、ラインケアでは、所属する部署の管理監督者の対応が重要となります。そのため、社員自身で行うセルフケアを怠らないようにすることが大切です。メンタルヘルスが健康であるのか確かめたいときは、食欲がないや不眠が続く、1日中落ち込んだり誰にも会いたくない等、うつの初期症状が出ていないか照らし合わせる方法があるので、自身や会社側が注意をしケアしていきましょう。
コロナ禍になり、体の不調やうつ病のような心の不調の方も多くなってきたように感じます。そのような中でも仕事を行い、さらに質をを上げるためには、正しい健康管理を行うことが最も大切なことだと思います。何をするにもまずは心身ともに元気で健康でないといけませんよね。健康管理は仕事のパフォーマンスに直結し、意欲や集中力にも多大な影響を与えます。睡眠・食事をはじめ、運動やメンタルヘルスケアにより心の状態を整え、いつでも万全な状態で仕事に取り組めるようにしましょう。不調の兆しを感じたら、まずは休息をとり、体調を回復させることに重点を置いてください。毎日できることから少しずつでも改善し、仕事の質を高めていけるよう心がけていきたいですね。また、この機会に社内でもメンタルヘルス対策を見直し、職員全員が気持ちよく心も身体も健康で、パフォーマンスが高い仕事ができる環境つくりに、さらに力を入れていきたいと思います。
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