Wematchがお勧めする『今アツい分野』シリーズ!!8回目は不動産営業です。
人が生きていくのに絶対必要なものである「衣・食・住」。毎日変わる「食」や「衣」と比べて、「住」はそう頻繁には変わりませんが、例えば小さい頃に引っ越しを経験したとか、大人になって一人暮らしを始めたとか、「住」が変わるタイミングはきっとあなたの人生でも大きなイベントだったに違いありません。
家を借りるとき。隣の街に新しい商業施設ができるとき。結婚を機にマイホームを買ったとき。古くなった実家を建て直すとき。近所のお店が潰れて別のお店が建ったとき。これらはすべて「不動産」に関係するもので、不動産を貸したり売ったり直したりするその裏側には、必ず「不動産の営業」が活躍しています。
さまざまな種類が存在し、特徴も魅力もそれぞれに異なる「不動産営業」。その奥深い世界をご紹介していきます。
そもそも「不動産」とは?
「不動産」というのは「動かない財産」という意味です。現金はもちろんのこと、車や時計、家電製品など、動かせる財産は「動産」と呼ばれます。その反対で、動かせない・固定されている財産、例えば土地や建物、石垣、橋などが不動産にあたります。
不動産を扱う業界、そのまま「不動産業界」の市場はとても大きく、その規模は実に44兆円とも言われています。
人生最大の買い物が「家」であることからも分かる通り、あらゆる商品の中でもトップクラスに高額なものを扱うからです。そして、どんなに時代が変わっても世の中から建物がなくなることはないため、圧倒的に安定している分野だとも言えます。さらに、日本の不動産は現在、海外からの注目も集めており、今後は「投資」目的での不動産ビジネスも盛んになっていきます。まさに、さまざまな面で可能性のあるマーケットなのです。
不動産の種類
いろいろな不動産
不動産と一口に言っても、その種類はさまざまです。例えば、一番身近なのは私たちが普段住んでいる「家」ですが、他にもオフィスビルや店舗などの「テナント」、お店がたくさん入ったショッピングモールのような「商業施設」もあります。さらには、役所や病院のような「公共施設」、土地、橋や石垣なんかも不動産にあたります。
不動産はどうやって作られるのか
いろいろな不動産があると分かったところで、今度は「成り立ち」について見てみましょう。
外を歩いていて「新築マンション分譲中!」「3LDK、新築一戸建て!」といった紙が電柱に貼られているのを見たことはありませんか。工事現場の看板に、建築予定のマンションが宣伝されていたり、電車の中づり広告などでどこどこのエリアに新しくマンションができるといった情報を見たりする人も多いでしょう。
そうした物件は、どのようにして世の中に出ていくのでしょうか。
企画
そうした物件が新たにつくられる場合、「どこにどんな物件を建てるか」を考えるところから始まります。人気の沿線エリアに一人暮らし向けの小さめのマンションを作る、郊外のエリアにファミリー層向けの一戸建てをまとめてつくる、再開発された地域に大型のショッピングモールをつくる、といった感じです。
用地取得
売れそうな不動産の企画ができたら、物件をつくるためにまず準備するのが土地です。そのエリアに空き地があるか、もしくは土地を売ってくれる人がいないかを探していくのです。特に、大きな物件を建てるために広い土地が必要になる場合は、デベロッパーと呼ばれる専門の不動産会社(企画開発会社)がそれをおこなうことも多いです。
建築・施工
土地が確保できたら、実際に物件をつくっていく「建築」へと進みます。設計士がいて、現場監督がいて、職人がいて、計画表にあわせて建築を進めていくのです。そうしてできあがった物件をお客さんに買ってもらう段階が「販売」であり、販売の方法は物によってさまざまです。
利用・活用
また、すべてが販売されるわけではなく、不動産を貸すだけの場合もあります。一人暮らしで部屋を借りるときに「まちの不動産屋さん」を利用したことがある人もいると思いますが、不動産屋さんはいわゆる「不動産仲介会社」と呼ばれ、「賃貸・仲介」を専門にしています。最後に、販売・仲介された物件を「管理」する必要もあります。マンションの管理人がまさにそれにあたり、不動産の管理を専門にしている会社も存在しています。
いろいろと説明しましたが、覚えておくポイントとしては「不動産ができるまでには、いろいろな段階とさまざまな会社が関係している」ということと、「できあがった不動産は売られたり貸したりされている(それを行うのが不動産営業)」ということです。
不動産をあつかう「営業」の仕事とは
不動産が世の中に生み出され、活用されていく中で、それをお客さんと結びつける仕事が「不動産営業」です。さまざまな不動産があり、さまざまな活用法が存在するため、その営業もまた幅広い種類が存在します。
求人の数が多い順にそれらを並べると、以下のようになります。
- 販売営業(建売、注文、マンション)
- 賃貸仲介営業
- リフォーム・リノベーション営業
- 用地仕入れ営業
- 不動産投資営業
上位3つはいずれも、お客さんが住むための物件(居住用の不動産)を提案するものです。お客さんと不動産の関係性が異なっており、物件を新たに買ってもらうのが「販売営業」、物件を新たに借りてもらうのが「賃貸仲介営業」、すでに持っている物件を直してもらうのが「リフォーム営業・リノベーション営業」です。
続く「用地仕入れ営業」は、お金の流れが他とは逆で、お客さんにお金を出してもらうのではなく、こちらがお金を出してお客さんに物件を売ってもらう(買う・仕入れる)営業です。
最後の「不動産投資営業」は、お客さん自身が住む物件ではなく、他の人に住んでもらって家賃収入を得るための投資をおこなってもらうものです。
おおまかに分類を見たところで、それぞれの営業のくわしい説明に移っていきます。
多彩な不動産営業
不動産営業は、有形商材を扱い、生活に密接に関わるものを提供する仕事です。重要な分野であるため、資格も整備されており、宅建(宅地建物取引士資格)や不動産鑑定士、土地家屋調査士などの資格があります。これらを取得することで、資格手当や転職の際のアドバンテージが得られます。
さらに、不動産営業の給与水準は他の業界と比べて高く、稼ぎやすい職種です。営業スタイルや稼ぎやすさが異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
各不動産営業の説明
販売(建売、注文、マンション)
仕事の流れ 一戸建て(建売住宅と注文住宅)とマンションの販売を行います。建売住宅やマンションは、物件のある場所で営業し、問い合わせのあったお客さんに現地で案内します。注文住宅は、住宅展示場で営業を行い、土地探しから家づくりまでサポートします。
営業スタイル 高額な契約が多く、複数回の打ち合わせが必要です。信頼関係を築き、長期的にサポートすることが求められます。
魅力・面白さ お客さんの人生最大の買い物をサポートすることで、大きなやりがいを感じます。
知っておくべき点・大変な点 契約が難しく、新規開拓の営業が必要な場合があります。住宅ローン契約や書類手続きが多く、忙しいこともあります。
給与体系 インセンティブ制が一般的で、大型契約で高収入が期待できます。
向き/不向き 信頼関係を築きつつ、押しの強さも必要です。ガツガツした営業が苦手な人には向いていません。
賃貸仲介
仕事の流れ 賃貸仲介の営業は、物件のオーナーと居住希望者の間を取り持つ仕事です。店舗でお客さんの希望を聞き、物件を案内し、契約を結びます。
営業スタイル 反響型営業で、お客さんが店舗に来るため、自分から探す必要はありません。
魅力・面白さ お客さんの希望に合う物件を提案する楽しさがあります。
知っておくべき点・注意点 効率的にお客さんの希望を把握し、提案することが重要です。物件オーナーとの関係も大切です。
給与体系 インセンティブは少額ですが、安定した収入が得られます。
向き/不向き 間取りを見るのが好きな人に向いています。稼ぎたい人には他の営業をおすすめします。
リフォーム・リノベーション
仕事の流れ 古くなった物件を新築同様に戻すリフォームや、新築+αに刷新するリノベーションを提案します。予算に応じた提案を行い、工事部門と連携して作業完了までサポートします。
営業スタイル 過去のお客さんや新規のお客さんに対して提案を行います。飛び込み営業もあります。
魅力・面白さ 生まれ変わった家に感動するお客さんの声がやりがいとなります。
知っておくべき点・大変な点 物件の制約や専門知識が必要です。飛び込み営業がある場合もあります。
給与体系 インセンティブがあり、大型リノベーションで高収入が期待できます。
向き/不向き リフォーム・リノベーションに興味がある人に向いています。新規開拓が苦手な人には向いていません。
用地仕入れ
仕事の流れ 土地や物件を仕入れる仕事で、オーナーとの信頼関係を築き、売却を検討するタイミングで声をかけてもらいます。
営業スタイル オーナーとの関係構築が重要で、信頼を得るための情報提供や提案が必要です。
魅力・面白さ 不動産ビジネスの起点となる重要な職種で、大規模な用地仕入れで大きなプロジェクトに関わることができます。
知っておくべき点・大変さ 情報収集や営業活動が多く、長期的な追求が必要です。未経験からのスタートは難しいです。
給与体系 高い給与水準とインセンティブがあり、活躍すれば高収入が期待できます。
向き/不向き 業界経験者で情報収集力や関係構築力がある人に向いています。
不動産投資営業
仕事の流れ 不動産を投資対象として提案し、家賃収入を得ることを目的とした営業です。富裕層や高収入層を対象にします。
営業スタイル 主に電話で見込み客を探し、短時間で投資を決断してもらいます。
魅力・面白さ 投資知識が身につき、富裕層とのやり取りを通じてスキルが磨かれます。
知っておくべき点 テレアポ営業で、アポが取れないことも多いです。外回りが少ないため、オフィスでの勤務が中心です。
給与体系 インセンティブ制で、成約ごとに高額な報酬が得られます。
向き/不向き テレアポに抵抗がない人、短時間で結果を出したい人に向いています。長期的な関係構築を重視する人には向いていません。
それぞれの不動産営業の違いについて、理解が深まったでしょうか。今回紹介したように、不動産営業には多くの種類があり、それぞれに異なる特徴と魅力があります。不動産業界で活躍するためには、自分に合った職種を選ぶことが重要です。
例えば、販売営業は大きな契約金額と長期的な信頼関係が求められるため、人とのコミュニケーションが得意で、目標に向かって粘り強く取り組む姿勢が必要です。お客さんの人生に大きな影響を与える仕事であり、その分やりがいも大きいです。
賃貸仲介は、比較的身近で親しみやすい仕事です。間取りや設備に関する知識を活かし、お客さんの希望に応じた提案を行う楽しさがあります。営業としてのプレッシャーは少ないですが、効率的に契約を取るためのスキルが求められます。
リフォーム・リノベーション営業は、既存の物件を新たに生まれ変わらせる仕事です。お客さんのニーズに応じた提案を行い、完成後の感動を共有することが大きなやりがいとなります。専門知識が必要な場面もありますが、サステナビリティに貢献する意義のある仕事です。
用地仕入れは、不動産ビジネスの基盤を築く重要な役割です。情報収集やオーナーとの信頼関係構築が鍵となり、大規模プロジェクトに関わることもあります。長期的な視野で取り組む姿勢が求められ、業界経験があると有利です。
不動産投資営業は、投資知識を活かしながら富裕層を対象にした営業です。短期間で結果を出すことが求められ、高いインセンティブが得られる可能性があります。テレアポが中心のため、効率的に見込み客を獲得するスキルが重要です。
それぞれの職種には独自の魅力と課題があり、個人の適性や希望によって向き不向きがあります。自分自身の強みや興味を考慮しながら、どの職種が最も自分に合っているのかを見極めることが大切です。
不動産営業は、どの職種でも大きなやりがいと成長の機会があり、多くの人々の生活に貢献できる仕事です。今回の内容が、あなたのキャリア選択において役立つ情報となり、不動産業界での成功につながることを願っています。自分に合った職種を見つけ、ぜひ挑戦してみてください。
Wematchでは不動産営業の人材紹介事業はもちろん、その他ITエンジニアやHR、製造業、施工管理などの人材紹介も行っており、6000を超える全国の求人から転職者の方に合う求人をご提案でき、キャリア形成や面接内定までのサポートをさせていただきます。応募された際の会社側との条件の交渉についてもキャリアアドバイザーにお任せいただけます!
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